資格の取得へ向けた丁寧な指導と、
実践に近い形での質の高い看護指導を行っています。
看護の実践には、専門的知識とともに、豊かな教養と人間性が求められます。看護の専門職として求められる知識・技術・態度を培い、社会に貢献できる教育内容を各分野に設定しました。
3年間の学校生活で多くの人と出会い、様々な体験をする中で、学習したことを積み上げながら、看護のすばらしさやりがいを実感し、人の心に寄り添える看護師の育成を目指します。
学校での講義・演習と病院での臨地実習に大別されます。平均授業時間は、一日6時間、一週間33時間です。教授陣は、大学教授、講師ならびに経験豊富な医師、看護師、コ・メディカルスタッフなど各部門の専門家が担当します。臨地実習は、教室で学習して得た知識、技術、態度を実践の場で経験することにより、看護とは何かを理解し、実践ナースとなるための資質を培います。実習は、呉共済病院を中心に、呉医療センター、精神科病院、福祉施設、保健所、保育所等でも行います。
講義
授業は、スタンダードな講義形式と、みんなで意見を出し合いながら考えるグループワーク形式など、様々です。1日1コマ90分の授業が4コマ。はじめは長い時間の授業に慣れない学生も、次第に90分があっという間になっていきます。
1年生
看護の基礎となる内容を講義や演習を中心に学内で学びます。人間の心や身体の仕組みなどを学び、病気の成り立ちの理解につなげていきます。
2年生
看護を実践する能力を身に付けるための専門的な内容を学びます。臨地実習の時間が増え、問題解決に向けた行動がとれるよう学習していきます。
3年生
臨地実習が中心の授業になります。臨地実習では基礎的知識を応用、統合する力を養います。3年生では、3年間の学びを統合させる統合実習があり、より実践に近い実習を行います。
臨地実習
主に呉共済病院で実習を行います。実習は5~6人のグループになり、各グループに担当教員が引率します。病棟では、看護師による指導を受けながら臨床判断能力や実践力を養います。病院と学校が定期的に会議をし、学生が充実した実習が行えるよう病院と協力しながら実習環境を整えています。
下表の科目を3年間で履修します。(教育計画と授業計画(シラバス)について、詳細を希望される方にはどなたでも学校にて、説明または資料の閲覧・提供をしておりますのでお問い合わせください。)
教育内容 | 授業科目 | 授業科目 | 単位 | 時間数 |
科学的思考の基礎 | 論理的思考の基礎・ものの見方考え方 | 論理学 | 1 | 30 |
現象への物理的理解 | 物理学 | 1 | 15 | |
情報処理の基本 医療・看護と情報 | 情報科学 | 1 | 30 | |
人間と生活・社会の理解 | こころの仕組みと働き、臨床心理 | 心理学 | 1 | 30 |
人間存在の意味、人間理解と倫理 | 倫理学 | 1 | 30 | |
社会の仕組みと働き | 社会学Ⅰ | 1 | 30 | |
個人・家族と社会 | 社会学Ⅱ | 1 | 15 | |
教育の本質と教育方法 | 教育学 | 1 | 30 | |
英会話 医学英語 臨床場面での英会話 |
英語Ⅰ | 1 | 30 | |
英語Ⅱ | 1 | 30 | ||
人間関係に関する様々な理論と実践 | 人間関係論 | 1 | 30 | |
コミュニケーションの実践の振り返り | コミュニケーション技法 | 1 | 15 | |
体育理論と実技 | 保健体育 | 1 | 15 | |
スポーツと健康 | スポーツと健康 | 1 | 15 | |
基礎分野 小計 | 14 | 345 |
---|
教育内容 | 授業科目 | 授業科目 | 単位 | 時間数 |
人体の構造と機能 | 人間の生きる機能のうち生命の仕組み | 生命を維持する仕組みと機能 | 1 | 15 |
身体の恒常性を保つための神経、内分泌、免疫機能 | からだを調整する仕組みと機能 | 1 | 30 | |
日常生活に関わる身体の構造 | からだの動きと休息 | 1 | 30 | |
食事・排泄に関わる身体の構造と機能 | 消化吸収と排泄の仕組みと機能 | 1 | 15 | |
コミュニケーションと清潔、性機能に関わる身体の構造と機能 | 感覚認知と性の仕組みと機能 | 1 | 15 | |
生命の維持に必要な栄養素の構造と性質 | 栄養生化学 | 1 | 30 | |
疾病の成り立ちと回復の促進 | 疾病の成り立ち・回復に関する微生物 | 微生物学 | 1 | 30 |
疾病の予防・回復を助ける化学物質 | 薬理学 | 1 | 30 | |
疾病診断に必要な検査、放射線診断 | 臨床診断概説 | 1 | 30 | |
健康障害の回復に必要な治療法 | 治療法概説 | 1 | 30 | |
病因と生体に現れる病変の成り立ち | 病理学 | 1 | 15 | |
形態機能別にみた主な病態と診断・治療(呼吸器・循環器・血液造血器) | 生命維持をつかさどる機能の病態治療 | 1 | 30 | |
形態機能別にみた主な病態と診断・治療(消化器・代謝・内分泌・腎泌尿器) | 消化吸収と内部環境調整機能の病態治療 | 1 | 30 | |
形態機能別にみた主な病態と診断・治療(脳神経・運動器) | からだを動かす指令と機能の病態治療 | 1 | 30 | |
形態機能別にみた主な病態と診断・治療(感覚器・生殖器・身体防御) | 感覚・生殖・身体防御機能の病態治療 | 1 | 30 | |
小児の主要な疾病の病態と診断、治療 | 子どもの病気 | 1 | 15 | |
精神疾患の病態と診断、治療 | 精神機能の病態治療 | 1 | 15 | |
健康支援と社会保障制度 | 生活環境と生活者の健康を守る活動 | 公衆衛生学 | 1 | 30 |
人々の生活・健康を守る福祉 | 社会福祉総論 | 1 | 30 | |
看護に関連する法規 | 関係法規 | 1 | 30 | |
医療をめぐる動向と課題 | 総合医療論 | 1 | 15 | |
音楽のもつ力 | 音楽と健康 | 1 | 15 | |
音楽の和 | 1 | 15 | ||
専門基礎分野 小計 | 22 | 555 |
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教育内容 | 授業科目 | 授業科目 | 単位 | 時間数 |
基礎看護学 | 看護の役割・機能、対象の理解、看護活動 | 看護学概論 | 1 | 30 |
看護の共通基本技術 | 看護実践の基本となる技術 | 1 | 30 | |
日常生活を整える看護技術(活動と休息、食事と栄養、排泄) | 日常生活を整える援助技術Ⅰ | 1 | 30 | |
日常生活を整える看護技術(呼吸・循環・体温、清潔・衣生活) | 日常生活を整える援助技術Ⅱ | 1 | 30 | |
診療の補助技術 | 診療に伴う看護技術 | 1 | 30 | |
看護における記録や報告、看護過程の展開の基礎的知識 | 看護実践のプロセス | 1 | 30 | |
健康状態の評価 | 健康観察の技術 | 1 | 30 | |
主要な症状に対する患者の看護 | 症状のある対象の看護 | 1 | 30 | |
治療処置を必要とする患者の看護 | 治療処置が必要な対象の看護 | 1 | 30 | |
基礎看護技術の統合 | 基礎看護技術演習 | 1 | 30 | |
看護研究の基礎、文献検索 | 看護研究の基礎 | 1 | 15 | |
地域・在宅看護論 | 人々の暮らしと地域・健康との関連 | 地域と暮らし | 1 | 30 |
人々の暮らしと健康を支えるシステム | 暮らしと健康 | 1 | 15 | |
地域・在宅看護論の対象と看護の基盤 | 地域・在宅看護概論 | 1 | 30 | |
地域・在宅看護の基本 | 地域・在宅看護技術 | 1 | 30 | |
暮らしの場で行われる治療と看護 | 対象の望む生活を支える看護 | 1 | 30 | |
訪問看護に必要な基礎的実践力 | 訪問看護演習 | 1 | 30 | |
成人看護学 | 成人看護の理念と役割・機能、対象の理解 | 成人看護概論 | 1 | 30 |
呼吸・循環、血液機能に障害のある対象の看護 | 生命維持機能に障害のある成人の看護 | 1 | 30 | |
脳神経系、運動器系に障害のある対象の看護 | からだを動かす指令と機能に障害のある成人の看護 | 1 | 30 | |
消化・吸収と代謝、排便、身体防御、性・生殖器機能に障害のある対象の看護 | 生命活動をつかさどる機能に障害のある成人の看護 | 1 | 30 | |
内部環境調節機能と感覚器機能に障害のある対象の看護 | 感覚器と内部環境を整える機能に障害のある成人の看護 | 1 | 30 | |
老年看護学 | 老年看護の理念と役割・機能、対象の理解 | 老年看護概論 | 1 | 30 |
身体機能、生活機能の評価 | 老年期にある人の生活を支える看護 | 1 | 15 | |
症状・治療処置に応じた看護 | 老年期にある人の主な症状と治療処置に必要な看護 | 1 | 30 | |
小児看護学 | 小児看護の理念と役割・機能、対象の理解 | 小児看護概論 | 1 | 30 |
健康障害があり治療を必要とする小児の看護 | 健康障害のある子どもの看護 | 1 | 30 | |
小児の主な症状と処置治療に応じた看護 | 子どもの症状と治療処置に必要な看護 | 1 | 30 | |
母性看護学 | 母性看護の理念と役割・機能、対象の理解 | 母性看護概論 | 1 | 30 |
母性各期の健康維持増進と看護 | 周産期にある対象の看護 | 1 | 30 | |
周産期の異常と看護 | ハイリスクにある対象の周産期看護 | 1 | 30 | |
精神看護学 | 精神看護の理念と役割・機能、対象の理解 | 精神看護概論 | 1 | 30 |
精神に障害をもつ対象の特徴と看護 | 精神に病をもつ対象の看護 | 1 | 15 | |
精神に障害をもつ対象の生活を支えるシステムと看護 | 精神に病をもつ対象の生活を支える看護 | 1 | 15 | |
健康状態別看護(領域横断科目) | 健康を維持するための保健指導 | 健康生活を支える看護 | 1 | 30 |
危機的状況にある対象の看護 | 健康が危機的な状況にある対象の看護 | 1 | 30 | |
回復過程にある対象、健康障害が慢性的・長期的に経過する対象の看護 | 健康回復と生活の再構築を支える看護 | 1 | 30 | |
最期のときを迎える対象の看護 | 最期のときを支える看護 | 1 | 30 | |
事例を用いた看護過程の展開 | 健康課題を解決する思考活用法 | 1 | 30 | |
看護の統合と実践 | 看護制度、看護・組織マネジメント | 看護管理 | 1 | 15 |
災害看護、異文化理解と国際交流・協力 | 災害看護・国際看護 | 1 | 15 | |
看護実践に必要な医療安全の実際 | 医療安全 | 1 | 15 | |
看護研究の手法を用いた論文作成 | 看護研究の実際(ケーススタディ) | 1 | 30 | |
看護技術の統合と実践 | 臨床看護の実践 | 1 | 15 | 専門分野(講義) 小計 | 44 | 1170 |
---|---|---|---|---|
臨地実習 | ||||
基礎看護学実習 | 看護師と多職種の役割を知る実習 | 1 | 45 | |
患者の生活を整える実習Ⅰ | 1 | 45 | ||
患者の生活を整える実習Ⅱ | 2 | 90 | ||
地域・在宅看護論実習 | 地域で暮らす人々の健康を守る実習 | 1 | 45 | |
在宅で療養する人々への看護実習 | 2 | 90 | ||
成人・老年看護学実習 | 慢性・回復の経過をたどる対象の看護実習 | 2 | 90 | |
急性の経過をたどる対象の看護実習 | 2 | 90 | ||
周術期にある対象の看護実習 | 2 | 90 | ||
人生の終焉を迎える対象の看護実習 | 2 | 90 | ||
小児看護学実習 | 小児看護学実習 | 2 | 90 | |
母性看護学実習 | 母性看護学実習 | 2 | 90 | |
精神看護学実習 | 精神看護学実習 | 2 | 90 | |
統合実習 | 3年間の集大成実習 | 2 | 90 | |
専門分野(実習)小計 | 23 | 1035 | ||
専門分野 小計 | 67 | 2205 | ||
総合計 | 104 | 3105 |
授業科目の3分の2以上の出席時間数等を満たしていれば成績評価(認定試験)を受けることができる。認定試験は60点以上を合格とし単位認定となる。成績評価は定められた基準で評価する。
必要期間在籍しており、出席すべき授業日数の3分の2以上出席し、全科目の単位を修得していること。
上記の内容について、詳細を希望される方にはどなたでも学校にて、説明または資料の閲覧・提供をしておりますのでお問い合わせください。
呉共済病院看護専門学校では自己改革、教育の質の向上を目指して学校自己点検・評価(以下、自己評価という)、学校関係者評価、第三者評価を行い、学習環境の改善を図っています。自己評価は「学校運営評価」と「授業評価」を行います。学校関係者評価は、自己評価を基に学校関係者で構成された委員が自己評価の結果について評価します。第三者評価は本校から独立した第三者が、自己評価や学校関係者評価も踏まえつつ、教育活動やその他の学校運営状況について、第三者評価者が設定する評価基準に基づき評価します。
自己評価の項目と内容について
以下の10のカテゴリーとその下位項目(49項目)からなる。
学校経営
学校の教育の質の向上を図る、教育活動の基盤となる経営・管理方針や組織体制などについて評価する。
教育課程・教育活動
教育課程については、教育課程編成の基本的考え方、枠組み・教育内容・時間(単位)など本校の教育理念及び理想とする学生を育成するため教育目的・目標との一貫性があるかを重視する。教育活動では学習者が主体的に学習し続けるための学習の動機づけと支援ができているか、教授・学習・評価の過程は一貫性があるかを重視し、授業計画、授業方法、評価、臨地実習指導体制、また教育活動における学生や患者への倫理的配慮なども評価する。
入学・卒業対策
適正のある学生を確保し教育効果を上げるための入学者選抜方法の妥当性の評価、学生確保のための積極的な募集活動を評価する。また卒業対策として国家資格取得への支援、進学・就業支援状況や既卒者への支援等を評価する。
学生生活への支援
学生生活支援のための健康管理体制、学業継続のための支援、進学・就職に関する相談・支援、学生の自主的活動であるクラブ・ボランティア活動などへの支援を評価する。
管理運営・財政
学校運営の財政基盤、予算執行の評価、学校運営における個人情報管理体制、危機管理体制、学校運営の民主化などについて評価する。
施設設備
法令にそった校舎設備の安全性やバリアフリー化、教育や学生のニーズに応じた施設・設備状況を評価する。
教職員の育成
看護教育の質向上を目指し、教員組織として、また個人として研修・研究への取組み状況、授業研究の状況及び組織としての支援体制を評価する。
広報
看護教育へのニーズをもつ者や学校関係者・部外者への学習・教育活動に関する積極的な情報提供について評価する。
地域との連携・国際交流
開かれた学校として運営するため、地域のニーズの把握、地域への参画、国際的視野の拡大について評価する。
「前年度の結果を希望される方には、どなたでも学校にて、説明または資料の閲覧・提供をしておりますのでお問い合わせください。」
詳細内容を希望される方には、どなたでも学校にて、説明または資料の閲覧・提供をしておりますのでお問い合わせください。
平成28年度に受けました。
詳細内容を希望される方には、どなたでも学校にて、説明または資料の閲覧・提供をしておりますのでお問い合わせください。
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