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健康コラム

骨が脆(もろ)いってどういうこと?!

2021.06.30

骨粗鬆症リエゾンサービス委員会

ちょっと躓(つまづ)いただけなのに、「まさか骨折?」、再び転んで「また骨折?」、という『負の連鎖』が起こる状況が、身近の人に居られませんか。
この骨折の多くは「骨粗しょう症」がベースにあるにもかかわらず、あまり注目されず放置され、骨折して初めてわかることから『沈黙の疾患』とも呼ばれています。恐れるべきはそのあとで、転んだことによる恐怖、日常の生活行動が低下し「寝たきり」の原因になるのです。足の付け根や背骨、手首、肩に発生しやすく、骨折は骨を折るだけでなく心が折れてしまうのです。また、骨折して一年以内の死亡率は男性では15%、女性では10%です。「運動しているから大丈夫」「牛乳や小魚食べているから大丈夫」そうかもしれませんが、検査を受けてみましょう。そして必要なら治療を開始しましょう。これによって防げる骨折があります。
高齢化率全国第一位の呉市ですが、その要介護・要支援の医療費の原因疾患の第一位は「骨折」です。
呉共済病院では「骨粗鬆症リエゾンサービス委員会」を発足し、救急搬送される骨折患者さんへの再骨折予防の取り組みを多職種協働で積極的に行っております。これらの取り組みに対して、この度、IOF国際骨粗鬆症財団Capture the Fracture®【金賞】を受賞しました。日本において現在金賞は6施設、中・四国・九州地方では初です。金賞受賞は我々の活動のみによる評価ではなく、地域の先生方や呉市の協力あってのものです。これからも、地域の医療施設との連携を大切にしながら、一人でも多くの市民の健康寿命の延伸に向けて、チームでの活動を地域へのつなげていけるように、今後とも活動してまいります。
「高齢化率第一位」というだけでなく、「健康寿命日本一の街 呉」を一緒に目指していきましょう。

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