「NST」は、1970年にアメリカで生まれた「Nutrition Support Team」の頭文字をとった略称です。日本では「栄養サポートチーム」とも呼ばれています。呉共済病院NSTは2002年12月に誕生し、活動を続けています。
NSTのメンバーは、医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、検査技師、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士から構成されています。入院患者さんの栄養管理を行いますが、それぞれのメンバーの専門知識と技術を出し合う「チーム医療」により、活動しています。
ヒトは食事をとり、それを栄養として生きています。入院患者さんに「食事がとれない」、「食事量が減ってきた」などの症状があれば、その原因を調べ、個々に応じた適切な栄養療法を考え、全身状態の改善を図ることが大切です。栄養が不足すると、(1)病気が治りにくくなる、(2)術後の回復が遅れる、(3)感染症にかかりやすくなる等の症状が現れることが報告されています。