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一般検査

一般検査について

尿検査

尿の生成

尿は腎臓でつくられますが、その元をたどっていくと、実は「血液」に行き着きます。腎臓では血液中の老廃物をろ過し、余分な水分と共に尿をつくっています。
成人では1回100~300ml、1日4~7回、1日800~1500ml程度の排尿があります。

尿検査は「おしっこの成分チェック」

尿の成分は健康状態によって変化します。尿は私たちが目で見てわかる大きな変化を起こす前に、ミクロの世界で静かに小さな変化を起こしてトラブルを知らせます。
尿をつくっている腎臓や尿路の異常はもちろんのこと、全身の状態によって尿の成分は変化します。尿検査ではどんな成分がどれだけ含まれているかを調べ、小さな変化を早期にとらえます。

尿検査を受ける時の注意点

1.尿のとりかた

出始めの尿には皮膚や外陰部の細菌が混じることがあります。出始めの尿と、終わりの尿は尿コップに入れずに、中間の尿を入れるようにしてください。

2.尿量

検査には10~30mlくらいの尿が必要です。出にくい場合は担当者に申し出て下さい。少ないからといって水を足してはいけません。

3.ビタミンC

ビタミンCが多く含まれる栄養ドリンクや清涼飲料水をたくさん飲むと、尿試験紙の判定に影響をおよぼす可能性があります。検査前日の夜から控えてください。

尿の色調

正常

尿の濃縮の程度によって、淡黄色~黄褐色を呈します。

血尿

出血があると赤色~茶色になります。

薬尿

服用している薬によって色が濃くなることがあります。

尿を尿試験紙につけて検査する「定性検査」

尿成分を分析する「尿中有形成分定量検査」:

UF5000(シスメックス(株))・

US-3500(栄研化学(株))

尿中に含まれる様々な成分を定量します。

尿成分を集めて顕微鏡で見る「尿沈渣検査」

尿沈渣は尿に含まれる成分(赤血球、白血球、円柱、細菌など)を遠心操作によって沈殿させ、顕微鏡で観察する検査です。

赤血球:尿路に出血があります。

白血球と細菌:膀胱炎を起こしています。

円柱(蛋白のかたまり):尿に蛋白が出ています。

癌細胞:膀胱癌の細胞です。

推定食塩摂取量

1日に摂取したおおよその食塩量を尿で測定する事ができます。
塩分のとり過ぎは、高血圧の原因になるだけでなく、脳卒中、心臓病、腎臓病などの生活習慣病や胃がんのリスクになります。
日本人は世界でも食塩摂取量が多く、男性11.3g、女性9.6gです(平成24年国民健康栄養調査より)。まずは1日8g未満を目標に減塩に取り組みましょう。

便検査

便潜血検査

便潜血自動分析装置:栄研化学 OCセンサーneo

胃や腸に出血があると、便に血液が付着します。便潜血検査では、目に見えない微量の出血も調べることができます。

寄生虫検査

寄生虫の虫卵があるかどうかを顕微鏡で見て調べます。

検出されたぎょう虫卵