喘息や肺炎、肺がん、睡眠時無呼吸症候群などの疾患を担当しています。 呼吸器の病気が見つかるきっかけは様々です。
喘息は夜中や明け方の頑固な咳、COPD(肺気腫)は階段を上がる際の息切れ、肺がんでは血痰や胸の痛み、睡眠時無呼吸症候群ではいびき(自分ではわかりませんが)や昼間の眠気などです。
呼吸器内科は、レントゲン写真やCT写真に異常な影を指摘されて受診される方が多いのも特徴のひとつです。
早期の肺がんは検診や他の目的で撮影したCT検査で見つかることが多く、肺炎、肺結核、肺非結核性抗酸菌症などの感染症は、治療が必要なもの、経過観察でいいもの、治癒後であり放置して問題がないものと様々です。異常陰影の性状だけでなく、症状の経過、生活習慣、以前の写真など、様々な情報を総合して方針を決定します。
発見時には約5割が進行がんの状態ですが、放射線と抗がん剤治療の併用、遺伝子変異に応じた抗がん剤治療、免疫チェックポイント阻害剤と言われる新薬により、長期に生存できる可能性も出てきました。呼吸器外科との連携により、手術可能症例については初診時から1ヶ月以内に治療に入れるように努めています。
超音波装置を使用した気管支鏡検査により診断率が向上しています。
健康人でも肺炎になりますが、COPDに合併した肺炎や誤嚥性肺炎は命にかかわることがあります。最も多い肺炎球菌性肺炎はワクチン接種が有効です。
高齢化の進んでいる呉地区では誤嚥性肺炎が多く、耳鼻科、歯科口腔外科と連携し、嚥下機能評価や口腔ケアにより、できるだけ経口摂取が維持できるよう努めています。
タバコ肺(肺気腫)です。進行すると酸素吸入が必要になることがあります。禁煙が必須です。傷んだ肺は元には戻りませんが、気管支拡張薬などにより症状を軽くすることができます。当院では新しい気管支拡張薬の治験にも取り組み、エビデンスに基づいた最新の治療を行うよう心がけております。
ステロイド吸入薬などにより以前より症状の管理がしやすくなりました。
一部の難治性喘息も、新たに開発された抗体製剤により随分症状が抑えられるようになっています。
病原菌によらない肺炎です。ステロイド剤で比較的容易に完治するものから、あらゆる治療に抵抗性のものまで様々です。CT検査や血清検査、気管支鏡検査により鑑別診断ができるようになりました。一部の症例については、診断のために胸腔鏡下肺生検を行っています(呼吸器外科に依頼)。
特発性肺線維症や繊維化が進行する難治性の間質性肺炎に有効な抗線維化薬(ニンテダニブ)を積極的に使用しています。
いびきがひどい、起床時にすっきりしない、日中の眠気が強いといった症状の方はこの病気の可能性があります。自宅での簡易検査で大まかな診断をつけることができます。
重症の方は、CPAP治療(鼻マスク治療)により、高血圧症、心疾患の改善や脳血管障害合併の予防が期待できます。
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午前診療 | 河瀨 | 堀田 | 堀田 | 堀田 | 河瀨 |
山田 | 河瀨 | 山田 | 岡大医師 | 前田 | |
前田 |
第2・第4木曜日 岡大医師 14時30分~16時45分/CPAP外来
第2木曜日 15時00分~/肺腫瘍緩和ケア外来