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薬剤科

薬剤科について

2021年10月現在、薬剤師18名、薬剤助手3名の計21名が薬剤科に所属しています。

主な業務内容

1.調剤業務(内服・外用・注射薬の調剤)

2014年11月より院外処方せんの発行を行っており、2021年10月現在、外来処方せんの一部およびすべての入院処方せんは、医師の処方に基づき、当院の薬剤科で調剤しています。



当院は県内で最も早く、2005年より電子カルテが導入され、現在では処方せんや薬袋、薬剤情報提供書、お薬手帳ラベルの印刷、錠剤自動分包機、散薬分包機、医療麻薬管理システムなどはすべて電子カルテと連動しています。一包化された薬剤の一次監査として錠剤一包化鑑査支援システム(TOSHO MDM-1;1包化された薬剤を画像スキャンすることによる、システムと連動した鑑査)を導入しています。



また、処方鑑査システムや副作用回避システムを導入し、薬剤アレルギーや禁忌薬剤、相互作用などの確認を行っており、薬物治療の安全性を高めています。さらに、処方せんに記載された腎機能や肝機能、電解質などの検査値もチェックし、患者さんに合わせた薬剤の調剤・鑑査を行っています。

2011年からは内服・注射抗がん剤管理システムも導入し、抗がん剤のレジメン、検査値、投与スケジュール、投与量などを何重にもチェックする事で、有効かつ安全な薬剤の使用が行えるよう努めています。


2.病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務

全ての病棟で専任の薬剤師を配置し、入院患者さんへ薬の効果、副作用、使用上の注意点についての説明はもちろん、入院中に使用される薬の相互作用、肝臓・腎臓の機能に応じた投与量、副作用の発現等のチェックを行っています。
患者さんに最適な薬が選ばれ、最大の効果が発揮できるよう、また、副作用を最小限に抑えられるよう、医師と協議しながら薬物療法に関わらせていただいています。
そして、薬局内では各病棟の専任薬剤師がカンファレンスを行い、薬学的介入事例等について情報を共有し、問題点については検討を行い、日々研鑽を積んでいます。


3.医薬品情報管理

医薬品を有効かつ安全に使用することを目的に情報収集を行い、医師、薬剤師、看護師をはじめとする医療従事者へ情報提供を行っています。また、月1回薬局情報を発行し、院内採用薬における使用上の注意点や新規採用薬品の説明等、お薬の情報提供を行っています。

チーム医療

ICT (感染制御チーム:Infection Control Team)
AST (抗菌薬適正使用支援チーム:Antimicrobial Stewardship Team)

医師、薬剤師、看護師、検査技師から構成され、抗菌化学療法認定資格を有する薬剤師を中心として、抗菌薬、消毒剤の使用に関しての情報を提供し、院内でも抗菌薬の適正使用に努めています。また、患者さんに応じて、有効かつ安全な抗菌薬の使用を目的としてバンコマイシンでは全例について、また他の抗菌薬でもTDM(薬物血中濃度モニタリング)を行っています。

NST (栄養サポートチーム:Nutrition Support Team)

医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、検査技師、歯科衛生士などから構成され、患者さんの栄養療法をサポートしています。NST専門療法士の資格を有する薬剤師が2名おり、高カロリー輸液を含む輸液の処方設計や栄養療法に関わる薬の提案を行っています。

緩和ケアチーム

がん患者さんの疼痛やその他身体症状の緩和に関して、難渋する症例について医師、歯科医師、薬剤師、看護師等からなる緩和ケアチームが介入を行い、患者さんごとにオピオイド製剤や鎮痛補助剤をはじめとする薬剤の種類や投与量といった設計を行い病棟薬剤師と連携することで治療に貢献しています。またチームの一員として、週1回の病棟回診、月1回のチームカンファレンスに参加しています。

糖尿病教室

医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、生理検査技師、健康医学センタートレーナーが毎週2回の講義を行っています。薬剤師は、血糖降下剤やインスリン注射の種類・注意点、低血糖症状などの説明を行っています。

心臓病教室

医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、理学療法士、心臓リハビリテーション指導士、生理検査技師が月1~2回の持ち回りで、講義形式で行っています。薬剤師は、心臓病のくすりについて、くすりと食べ物・健康食品との飲み合わせについてなどの説明を行っています。

褥瘡(じょくそう)対策委員会

医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、リハビリ専門職などから構成され、新規薬剤の紹介を行うなど、褥瘡・MDRPU・スキンテアの発生予防対策に取り組んでいます。

がん化学療法委員会

当院はがん拠点病院として県の指定を受けています。がん治療の標準化、副作用対策等の院内統一をはかることを目的とし、医師、薬剤師、看護師等から構成され、がん化学療法認定資格を有する薬剤師が中心となり、レジメン内容の審査や新たな治療に基づく改定点について提案、審議を行っています。

治験

治験委員会、倫理委員会の事務局として薬剤師が参加し、治験薬の管理をはじめ治験薬(ワクチン)の混合調整を行うことで、治験の円滑な実施、臨床研究の適正実施のサポートを行い、外部の治験コーディネーターとの協力しながら、治験業務に携わっています。

この他に、各科で行われている症例に基づいたカンファレンスにも積極的に薬剤師が参加しています。

6年制実務実習

薬学部の学生病院実習を受け入れ、当院の基本理念と薬剤師法、薬剤師倫理規定をもとに、調剤・注射業務、DI業務、治験業務、医薬品管理業務等を理解、習得を進めます。

また病棟業務での幅広い経験を習得することを目的に全科での薬剤管理業務を行い、チーム医療、リスクマネジメントといった経験を積んだあとに、各自興味を持った疾患・分野を深く習得していく参加型実習を進めています。

その他

・2018年6月より院外処方せんに検査値を掲載
・2020年1月よりがん化学療法のレジメンを公開し、院外処方せんにレジメンを記載