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健康コラム

日帰りでできる下肢静脈瘤の治療

2024.07.03

形成外科部長・下肢静脈瘤センター 小林 友哉
下肢静脈瘤血管内治療実施医・指導医

下肢静脈瘤は命に関わる病気ではありませんが、治療によって『脚が軽くなる』、『寝ている時に脚がつらなくなる』など、生活の質を上げることが期待できます。また、健康寿命を延ばすことができる可能性があります。
治療法は主に3種類あり、すべて保険適用です。

下肢静脈治療3本柱

下肢静脈治療3本柱

1.カテーテル治療
  • ・太い静脈に行う治療です。
  • ・焼く方法(焼灼術)と、のりでつぶす方法(塞栓術:グルー治療)があります。
  • ・治療は手術室で行います。
  • ・治療は片脚30分ほどで、病院滞在時間は3時間くらいです。
  • ・治療後は歩いて帰れます。
  • ・指導医として認定された医師がカテーテル治療を行います。
  • ・歩いて外来に来られる方なら年齢制限はありません。
グルー治療と焼灼術のカテーテル

グルー治療と焼灼術のカテーテル

2.硬化療法
  • ・瘤に針を刺して注射をする治療です。
  • ・治療は外来で行い、15分ほどで終わります。
3.弾性ストッキング
  • ・静脈瘤による症状を緩和する治療です。
  • ・弾性ストッキングの専門家(有資格者)が適切なストッキングの選択や履き方を指導します。

※但し、弾性ストッキングは自費購入

治療法は自覚症状(だるさ、むくみ、こむら返りなど)とエコー検査をもとに、相談しながら患者さんにとって一番良い方法を考えましょう。検査だけでもお気軽にご相談下さい。

弾性ストッキング

弾性ストッキングの専門家
『弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター』
~下肢静脈瘤治療に欠かせない相棒~

弾性ストッキングは正しく履くと、足のだるさや浮腫が軽減され、足が軽くなります。
しかし、買って履いておいてと言われても、「きつくて履けない」という方がほとんどです。

当センターでは、弾性ストッキングの専門家が患者さんに合ったストッキングの種類、サイズの選択を行い、履き方のコツをアドバイスします。また着用後の不満・問題点の相談を受け、着用による合併症がおきないようアフターケアを行います。治療終了まで患者さんが笑顔で満足できるよう、寄り添いサポートしています。

弾性ストッキング

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