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不整脈治療業務

不整脈治療業務について

不整脈といっても様々な不整脈があります。脈が遅い人はペースメーカを植え込むことがありますが、脈が速い場合はペースメーカを植え込むことができません。心房細動や心室頻拍などの頻脈性不整脈と呼ばれる心臓の動きが不規則に速くなる病気に対して、カテーテルアブレーションやクライオアブレーションという治療を行います。足と首の静脈からカテーテルと呼ばれる細い管を心臓の中に入れ、カテーテルに付いている特殊な電極を使用することで心臓の内側から心電図を読み解きます。この治療で重要なのは、異常を起こしているのがどこなのかを正確に突き止めることです。異常を起こしている部位は目で見ることができないため、コンピュータ装置を使って電極から得られる心電図を解析します。このコンピュータ装置は、治療前に患者さんのCT検査やMRI検査の画像を取り込むことで3D画像を作成し、カテーテルが心臓のどの位置にあるかを見ることができます。臨床工学技士は臨床検査技師と協力してこれらの操作や周辺機器の操作を行うことで安全に治療を進めることができます。

カテーテルアブレーション

心臓内のカテーテルから得られる心電図で異常部位を特定します。異常部位が特定できなければカテーテルから電気刺激をして異常部位を探します。先端から高周波が出るカテーテルを異常部位にあて、異常部位の心筋を60℃程度に上昇させることで壊死させます。異常部位の周囲に線を引くように焼灼したり、囲ったりすることもあります。3Dマッピング装置は、CARTO3とEnsiteを使用しています。

クライオアブレーション

液化窒素ガスを利用した特殊な風船の付いたカテーテルを使用して左心房の中の肺静脈の入口をマイナス40℃以下に冷却することで心筋を冷凍凝固させます。心房細動の起源は肺静脈由来が多く、肺静脈の入口を冷凍凝固することで電気刺激を隔離できるため、肺静脈起源の心房細動を治療することができます。冷凍アブレーション装置は、CryoConsoleとSMARTFREEZEを使用しています。

クライオアブレーション