集中治療室は、心臓や脳などの手術後の患者さんや、呼吸・循環・代謝などの機能が急に悪くなり、命に関わる患者さんを収容して集中的に治療を行うところです。容態が安定していない患者さんが多いので、生命を維持するために医療機器が欠かせません。臨床工学技士は、人工呼吸器などの生命維持管理装置の操作や点検、管理を行っています。集中治療室では、1人の患者さんに多くの医療機器が使用されますが、その医療機器の保守点検と管理を行い、安全かつ円滑な治療が行えるよう努めています。
当院では透析中の患者さんの手術も多く行っており、術後に集中治療室での透析や、重症患者さんに対する腎機能の補助を目的としたCHDF(持続的緩徐式血液透析濾過)を行なっています。また、集中治療室では、敗血症に対するエンドトキシン吸着療法や劇症肝炎に対する血漿交換療法などの特殊血液浄化療法を行っています。
臨床工学技士は、治療の準備とプライミング、回路のカテーテルへの接続、治療の設定と治療の開始、回路交換などの業務を行っています。