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手術室業務

手術室業務について

手術室には、麻酔器や電気メスなど手術に必要不可欠な医療機器が数多く存在しています。手術の内容によって使用する医療機器・医療材料は多種多様であるため、手術が円滑かつ安全に行われるように、医療機器の操作や事前の管理、必要な医療材料の準備などを行っています。

始業点検

手術室の中には全ての手術に必要不可欠な機器として、手術台、無影灯、麻酔器、生体情報モニタ、電気メス、深部静脈血栓予防装置があります。当院に手術室は7部屋ありますが、患者さんが入室される前にすべての部屋を点検し、安全に手術が開始できるようにしています。トラブルがあればすぐ対応し、対応できなければ部屋を変更してもらうなど必要となるため、看護師、麻酔科医と連携を取りながら実施しています。

内視鏡手術支援

外科、呼吸器外科、整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、脳神経外科で内視鏡手術を行う手術が年々増加しており、臨床工学技士は内視鏡手術で使用する機器の準備、セッティング、使用材料の管理などを行っています。臨床工学技士がセッティングを行うことで接続ミスがなくなり、安全な内視鏡手術が実施できます。手術中は医療機器が安全に使用できているか点検を行っています。また、医療機器が次の手術で安全に使用できるよう使用後の点検も行っています。

ナビゲーション手術支援

ナビゲーションはCT検査やMRI検査の画像を3Dに構築し、専用のプローブを用いることで、手術部位の場所を割り出すことができる3D位置情報システムです。脳神経外科、整形外科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科で使用され、ナビゲーションを使用することで、より安全かつ正確に手術を進めることができます。臨床工学技士は3D画像の構築と周辺機器とプローブとの接続などを行い、プローブの先端がずれることなく安全に使用できるよう設定や操作をしています。

3ヶ月点検

手術で使用する医療機器は高度なものであり、安全に使用するためには点検がとても重要になります。当院では3ヶ月に1回、麻酔器、内視鏡装置、電気メスなどのエネルギーデバイス、顕微鏡装置などの動作点検を実施しており、故障の早期発見につながっています。手術には医療機器が必要不可欠なので、安全に手術ができるように努めています。

医療機器操作

手術で使用する医療機器は取り扱いが煩雑な物が多く知識が必要です。臨床工学技士は医療機器の専門家として機器の取り扱いに習熟しています。ラジオ波焼灼装置やレーザー装置、超音波外科用吸引器、自己血回収装置などのセッティングや操作も実施しています。臨床工学技士1名が手術室に常駐しているため、手術中に発生した機器トラブルに迅速に対応することができ、手術が円滑に安全に継続できる体制をとっています。

教育

手術室看護師を対象に生体情報モニタ、輸液ポンプ、シリンジポンプ、電気メス、心電図、人工心肺装置などの勉強会を実施しています。新しく導入した医療機器も導入前、導入時と研修を行い安全に使用できる環境を作っています。
教育