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がんリハビリテーション

がんリハビリテーションについて

高齢社会である、わが国において、生涯のうちに2人に1人が、がんに罹患すると言われています。一方で、治療技術の進歩などにより、がんの5年生存率は向上傾向にあり、がんと共に生きる「がんサバイバー」も増え続けています。
このような背景から、がんと診断された時から、その人らしい生活を維持・向上させる「がんのリハビリテーション」の重要性がますます高まっています。
当院は広島県指定がん診療連携拠点病院であり、2012年9月から、がんのリハビリテーションの施設基準を満たし、専門的なリハビリテーションを提供しています。手術の前後(周術期)の患者さんを中心に、骨や脳への転移がある方、薬物療法(化学療法)や放射線療法を受けている方など、様々な状況の患者さんを対象としています。
また、2024年4月からダビンチXiという手術支援ロボットを用いた手術も実施しています。当手術を行われた一部の疾患では、手術当日の午後からリハビリを実施しており、ADL(日常生活動作)の早期再獲得を目指した介入を多職種で連携し行っています。
がんのリハビリテーションは、がんそのものによる体力低下や、治療に伴う副作用・後遺症を軽減し、生活の質(QOL)を維持・向上させることを目的とします。そのため、当院では患者さん一人ひとりの病状や治療段階に合わせて、以下のようなリハビリテーションを計画・実施しています。

予防的リハビリテーション

これから始まる治療による体力や機能の低下を最小限に抑えます。

回復的リハビリテーション

手術後などに低下した心身の機能の回復を目指します。実際に、手術の翌日から早期離床を促すなど、積極的なリハビリテーションを開始しています。

維持的リハビリテーション

現在の体力や能力をできるだけ長く保ち、日常生活を支えます。

緩和的リハビリテーション

がんによる痛みや息苦しさ、だるさなどの様々な症状を和らげ、少しでも安楽に過ごせるよう支援します。

また、患者さんを中心としたチーム医療を大切にしており、週に一度の病棟カンファレンスをはじめ、栄養サポートチーム(NST)や緩和ケアチームなど、医師、看護師、管理栄養士といった他職種と密に連携しながら、包括的なサポートを提供しています。

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