高齢社会であるわが国において、がん罹患患者数が年々増加している一方、治療技術の進歩などによりがん生存者も増え続けています。がんと診断された患者の数は2000年には150万人でしたが、2020年には230万人に達すると考えられており、がんが"不治の病"であった時代から"がんと共存"する時代になってきたとも言われています。
このような状況の中、がん患者のQOL(Quality of life)を保つこと、すなわちがんのリハビリテーションの重要性が認識されるようになってきました。
当院では2012年9月よりがんのリハビリテーションの施設基準を満たし、開設・運営しています。対象患者は、外科周術期を中心に、がんの骨転移や脳転移、また化学療法や放射線療法が行われている患者など様々です。がんの病期はそれぞれ異なるため、急性期における予防的、回復的、維持的、緩和的リハビリテーションを実施しています。がんの外科術後においては、術翌日にはリハビリテーションを開始しています。
週に一回、病棟とのカンファレンスも開催しており、また栄養サポートチームや緩和ケアチームなど他職種と連携し、患者を中心としたチームアプローチを実施しています。
リハビリの様子です。
カンファレンスの様子です。毎週水曜日に行っています。