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腎臓リハビリテーション

腎臓リハビリテーションについて

日本の慢性腎臓病(CKD)の患者数は成人の約8人に1人にあたる1,300万人以上と推定され、新たな国民病とも言われています。その中で、透析療法を受けている患者さんは全国で約35万人にのぼり、年々増加傾向にあります。一方で、透析医療の進歩により、長期にわたり社会生活を送りながら治療を続けることが可能になってきました。
このような背景から、腎臓病の進行を抑え、身体機能や生活の質(QOL)を維持・向上させる「腎臓リハビリテーション」の重要性が高まっています。
当院は、呉市における急性期病院の中で一番多く透析病床を持っており、急性期治療を受けながら、並行して透析治療も行うことができます。また、今年度より、慢性腎臓病予防指導管理料を算定しており、透析治療が必要となる前から、健康管理を行える体制を整えています。

腎臓リハビリテーションは、慢性腎臓病や透析を受けている患者さんを対象に、その人らしい生活を長く続けていただくことを目指し、包括的に行っていきます。当院での腎臓リハビリテーション導入率は70%を超えており、多くの患者様にリハビリを提供しています。

運動療法

体力や筋力の低下を防ぎ、日常生活での動作を楽にします。安全かつ効果的に行うことで、心臓への負担を減らし、透析を受けている方では、透析の効果を高めることも報告されています。

食事療法と水分管理の指導

腎臓への負担を考慮した食事について、管理栄養士などと連携してサポートします。

薬物療法に関する教育

薬剤師と連携し、お薬の適切な管理についてアドバイスします。

精神的・社会的サポート

病気と付き合っていく上での不安や悩みについて、スタッフが相談に応じます。

当院では、患者さん一人ひとりに最適なリハビリテーションを提供するため、多職種によるチームアプローチを実践しています。週に1回、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなどが集まりカンファレンスを開催しています。それぞれの専門家の視点から情報を共有し、治療方針を検討することで、患者さんを中心とした質の高い医療の提供に努めています。

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