MENU

  • LINE
  • facebook
  • youtube
キービジュアル

健康コラム

尿路結石症

2023.03.01 腎臓

泌尿器科 小倉 一真

当院における尿路結石治療についてご紹介致します。尿路結石とは、腎臓でできた結石が尿管(腎臓と膀胱をつなぐ管)に下降して尿の流れをせき止め、腎臓が腫れて(水腎症)、背中に激烈な痛みをもたらす病気です。命に関わることは非常に稀ですが、結石にかかった患者さんは「人生で一番の痛み」「出産より痛かった」と言われ、救急車で来院される方も多いです。そのため、出来るだけ早く対応し、体への負担が小さい治療を心がけております。当院には体外衝撃波結石破砕装置、結石破砕用のレーザーがあり、あらゆる部位の尿路結石に対する治療が可能です。

治療法についてご紹介致します。

まずは体外衝撃波結石破砕術(ESWL)についてご紹介致します。
ESWLとは体の外から衝撃波を当て結石を細かく砕き、尿の流れで流し出す治療です。
体への負担が小さい治療で外来手術にて行っており、基本的に入院の必要はありません。
結石の大きさや場所等によりますが1~2回の手術で治療を完結できることが多いです。
合併症ですが、血尿や結石に伴う疼痛を認めることがあります。
治療法についてご紹介致します。
体外衝撃波結石破砕装置
次に経尿道的尿路結石除去術(TUL)について ご紹介致します。(下図参照)
TULとは尿道からカメラを通し、尿路結石をレーザーで破砕し細かく砕いた結石を回収してくる内視鏡手術です。全身麻酔と入院(5日間)が必要であり体への負担が少しかかりますが基本的には1回で完結することが多いです(結石の大きさによっては複数回必要な場合もあります)。
合併症ですが、血尿や術後発熱を認めることがあります。
当院では泌尿器科医師の他、放射線部、手術部、救急部の協力のもと速やかな治療体制を整えております。地域の皆様の健康に役立てるよう引き続き尽力して参ります。

一覧に戻る

関連コラム