2026年6月、下肢静脈瘤部門は形成外科より独立し、専門外来として新たなスタートを切りました。
担当はこれまで下肢静脈瘤診療を担ってきた小林友哉が継続して行います。
私はこれまで形成外科部長として多岐にわたる外科診療に携わってまいりましたが、「下肢静脈瘤診療」という専門分野に集中することで、 呉地域唯一の下肢静脈瘤血管内治療(カテーテル治療)実施医としての責任を果たし、地域の皆さまに末永く、質の高い医療を提供し続けるために、現在の診療体制へと移行いたしました。
下肢静脈瘤は、脚の静脈にある「逆流防止弁」が壊れ逆流し、血液が脚に渋滞(うっ滞)することで起こる病気です。静脈がうっ滞すると単なる見た目の問題だけでなく、脚の重だるさ、こむら返り、むくみ、かゆみなどがおきます。
下肢静脈瘤は命に関わる病気ではありませんが、自然に良くなることはありません。放っておくと湿疹、色素沈着、あるいは潰瘍(皮膚に穴があく)に至ることもあります。
下肢静脈瘤の治療は静脈瘤の逆流を止めて、血液のうっ滞を改善させることが必要です。
当院では、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えるため、低侵襲な治療を行っており、日帰りで治療ができます。
細い静脈瘤や再発した静脈瘤に対し、薬(硬化剤)を注入して固める治療です。
15分程度で終了します。
治療の基本となるのが弾性ストッキングによる圧迫です。当院には、専門資格を持つ「弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター(ストコン)」が在籍しています。ストコンは「きつくて履けない」といったお悩みに対し、最適なサイズの選定から、履き方のコツ、アフターケアまで丁寧に寄り添います。
| ラジオ波焼灼術 | グルー治療 | 硬化療法 | ストリッピング | 高位結紮術 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017年 | 0 | - | 0 | 0 | 2 | 2 |
| 2018年 | 12 | - | 4 | 1 | 12 | 29 |
| 2019年 | 50 | - | 46 | 0 | 0 | 96 |
| 2020年 | 65 | - | 51 | 0 | 0 | 116 |
| 2021年 | 25 | 0 | 20 | 0 | 1 | 46 |
| 2022年 | 46 | 2 | 21 | 0 | 2 | 71 |
| 2023年 | 20 | 10 | 40 | 0 | 2 | 72 |
| 2024年 | 25 | 35 | 59 | 0 | 0 | 119 |
| 2025年 | 15 | 71 | 56 | 0 | 2 | 144 |
下肢静脈瘤外来 担当医:小林 友哉
(下肢静脈瘤血管内治療実施医・指導医、形成外科専門医・指導医)
呉市は高齢化率が35%と非常に高く、多くの方が脚の悩みを抱えています。
坂道が多い呉市では、高齢の方にとって『歩けること』は健康寿命に直結します。治療後、患者さんから「脚が軽くなった」「脚がつらなくなって、夜ぐっすり眠れるようになった」「治療してよかった」と言っていただけることが、私の最大のやりがいです。「もっと早く治療しておけばよかった」という声もよく聞きます。下肢静脈瘤診療に専念できる環境を整え、より万全な体制を構築していきたいと考えています。脚の血管のボコボコ、むくみ、だるさ。どんな些細なことでも構いません。まずは一度、ご相談ください。
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| 午前診療 | 小林 | 手術日 | 小林 |