「緩和ケア=つらさをやわらげる」は終末期医療というイメージがありませんか?
しかし、「緩和ケア」はがんと診断された時から始めることが推奨されています。
多くの場合、まずはがんに対する治療が始まり、がんを克服できる反面、様々なつらい症状が現れることがあります。
「つらさ」には、身体的なつらさ(痛みやだるさ、食欲低下など)、心理的つらさ(不安や落ち込み、イライラなど)、社会的なつらさ(仕事のことや経済的な不安など)、宗教的・哲学的なつらさ(人生の意味や死生観に対する悩み、価値観の変化など)があり、人それぞれです。
「がんの治療をしているのだから、少しぐらいつらいのは当たり前・・・」ではありません!
*人は苦痛を記憶してしまいます。
*痛みも我慢しすぎると、記憶が残りさらに痛みが増してしまうことがあります。
つらさをうまく医療関係者に伝えるには?
*遠慮せずに体調をありのままに伝えてください。
*日頃つらいと思うことをメモしておくことも大切です。
*つらさを緩和するには自己申告が不可欠です!
何が苦痛なのかわからないときは?(漠然とした不安)
*とにかく話をしてみましょう。
*話している間に何がつらいのか整理されて、解決の糸口が見つかることもあります。
ご家族の誰かががんに罹ることは、他の家族の心にも様々な影響を及ぼします。
ご家族も、患者さんが"がん"と疑われた時や、病状や再発、転移を知った時など、様々な場面で心に負担がかかります。
患者さんの治療がうまく進めば、ご家族も元気になりますが、治療経過が思わしくないと、ご家族も沈みがちになります。
患者さんの状態がご家族の心にも影響があることを理解していただき、負担が強いと感じたら、躊躇なくご家族も心のケアを受けてください。
がんと診断された早い時期から、患者さんやご家族の様々な「つらさ」を その人の状態にあった方法で取り除くことを、ともに考えていきます。
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